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キャラクターとコンテンツで差別化!人が集まるフェイスブックページ 【株式会社アイム さま】

キャラクターとコンテンツで差別化!人が集まるフェイスブックページ 【株式会社アイム さま】

化粧品『ライスフォース』を扱う株式会社アイムでは、2010年の年末にかけてフェイスブックページを立ち上げた。会員数は日本語版フェイスブックページで4,689人、英語版は24,583人(2011年5月21日現在)。それぞれの目的を明確にし、戦略的にフェイスブックページを活用し注目を集めいてる。株式会社アイムのマルチメディア部兼海外事業部のゼネラルマネージャーの山下省三氏に、ファンを作るフェイスブックページについて話を聞いた。

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新しいことへの挑戦
コミュニケーションツールとして位置づける
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ライスフォースのフェイスブックページ
ライスフォースのフェイスブックページ

「ツイッター、フェイスブックと次々に新しいツールやサービスが出てくるネット業界では、変化に戸惑いつつも、チャレンジは常に必要だと思っています」山下氏は、フェイスブックについて、その目的を明確にすることが大切だと話す。「『ライスフォース』では、フェイスブックは"新たなコミュニケーションツールのひとつ"として明確にとらえています。売ることは次のステップです」と明快だ。

「弊社は通販のみの企業なので、インターネットを使ったお客様とのコミュニケーションにはもともと積極的です。ただ、手紙、電話、ファックス、Webサイト、紙媒体などとくらべて、フェイスブックはお客様とのリアルタイムのやり取りが可能な点が優れていますよね。勢いも感じています。そういう意味ではツイッターと同じ。ただツイッターとの圧倒的な違いは、写真です。文字だけのコミュニケーションが主となるツイッターと、文字と写真を同時にアップできるフェイスブック。そこには大きな差があり、フェイスブックの優位性を感じます」とフェイスブックに力を入れている理由を説明した。

『ライスフォース』では、ツイッターへの人数のかけ方とは圧倒的に違う人数をかけて、フェイスブックに取り組んでいる。ただし社員数20数名の株式会社アイム。現在フェイスブックだけを専任にやっているスタッフはいない。業務の間の時間を使って複数のスタッフがフェイスブックに向き合い試行錯誤を繰り返している。

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差別化するために
キャラクターとコンテンツの重要性
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企業側にとってもお客様に取っても、双方向性があるということがキーワード。ウォールには『ライスフォース』からのお知らせやつぶやきが流れるだけではなく「まだ使い始めたばかりですが肌に刺激がないのがいいです」という感想や「混合肌なので、これからの季節はTゾーンのファンデのヨレが心配です。何かオススメの予防策はありすか?」という質問も多い。

双方向性があることに期待してはじめたフェイスブックを、より効果的に活用するためには「誰がスタッフとして登場するか(キャラクター)」と「なにを発信するか(コンテンツ)」が重要だと山下氏は解説する。ここで他社と同じにならないように差別化を考えた。

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四姉妹の活躍
物語性で引き付ける
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『ライスフォース』のフェイスブックページでは「ライスフォース四姉妹」が登場する。"てんてん"はコールセンターのお客様担当係。"おはな"は企画制作。"かえさる"はWeb担当。"なぎっさ"は海外担当。いずれも実在する社員のニックネームだ。いろいろな部署の担当者が登場することにより、ウォールに流れる情報もバラエティに富んでいる。4姉妹は担当の曜日が決まっており、ウォールが閑散とすることがないよう計画的に運営されている。

フェイスブックページには、複数名の管理者を置くことができる。企業からの発信スペースとしてクールに情報だけを流す方法もある。また担当者をひとりにして強烈なキャラクターを出していく方法もあるだろう。ライスフォースの狙いについて山下氏は「AKB48のようなイメージです。四姉妹それぞれにファンがついてくれるようになったらおもしろいですよね」と話す。企業からの一方的な情報発信では会話がはじまりにくい。担当がひとりだと、その担当を好きか嫌いかになってしまう。AKB48の女の子にそれぞれファンがついているように、複数の担当者がいると"誰が好き?"という発想になる。

「じつは四姉妹には妹"みってぃ"がいて、5月後半にフェイスブックに登場したんです」と山下氏。こういった物語性を見せていくことによって、お客様に楽しんでもらうと同時、飽きられることを防ぐ効果もあるようだ。山下氏は「フェイスブックは新しいツール。新しいことにチャレンジしやすいと思います。他社がやっているのと同じことをやっても目立たないので、差別化を考えてアイデアをひねり出しています」と語った。

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「いいね!」をもらえるコンテンツとは
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『ライスフォース』のフェイスブックページでは、ウォールでのお客様とのコミュニケーションだけではなく、「イケメン座談会」「ビューティーインタビュー」などのコンテンツを読むことができる。山下氏は「フェイスブックだからと言って、構えなくていいと思います。ウォールでお客様とのやり取りを楽しみつつ、お客様に役立つコンテンツを掲載していけばいい。まずは過去に蓄積されているWebのコンテンツ、お客様からのお手紙、資料などから、いいコンテンツを整理して表に出していくことからはじめています」と話す。

フェイスブックは「いいね!」ボタンを押してもらうことによって、容易にクチコミしてもらえる点も企業にとっての大きなメリット。『ライスフォース』が最初にフェイスブックページに掲載した「インタビュー」のページでは、タレントさんやモデルの方の写真の下に「いいね!」のボタンを付ける工夫を忘れない。フェイスブックではどういうコンテンツが「いいね」をもらえるのかを検証しながら進めることが重要ということだ。

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日本と外国の違い?
フェイスブックページでモノを買う習慣
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EC事業者にとっては、フェイスブックページを作ることによって、どの程度売上げに貢献するのかが気になるところ。山下氏は自身の経験値から「残念ながら、フェイスブックページは、売上げに対し爆発的な力を発揮しているとは言えません。まだその段階ではないのかもしれない」と分析する。その理由は二つある。ひとつは、日本人のフェイスブック人口が伸び悩んでいる点。もうひとつは、SNSサイトのなかでモノを買うという習慣が日本人に認知されていないという点だ。

一方で英語版のフェイスブックページは、日本語版よりも売上を伸す可能性があるのではないかという。実名主義のフェイスブックへの抵抗が少なく、フェイスブックページのなかでも積極的で活発な発言が多いという外国人の方々。アメリカに限らず、アジア圏でも反応が高い。フェイスブックページの中で商品とカートが表示されて買い物ができる「Shop Now」のページからも、日々、売上げを立てている。ここはまだまだ伸びていく可能性が高いと期待値も大きい。

「日本語版のフェイスブックページは、現在はコミュニケーションを第一の目的と決めています。英語版のフェイスブックページでは、さらにその先の売るところまで考えたチャレンジを行っていきます。成果を出し、ノウハウを蓄積していけば、将来日本語版で応用できると考えています」とまとめた。


【参考URL】

ライスフォース公式サイト
http://www.riceforce.com/

ライスフォースのフェイスブックページ
http://www.facebook.com/riceforce

英語版フェイスブックページ
http://www.facebook.com/riceforceusa

フクダのここがポイント
▼売れるのはこれから!
目的を決めてフェイスブックページを活用してみよう
▼キャラクターとコンテンツで差をつけよう
フェイスブックページも差別化が大事

※2011年6月をもって、連載は終了いたしました
長い間、読んでいただきありがとうございました
※本連載は、日本流通産業新聞社発行 週刊「日流eコマース」にて連載中の
「人気ECサイトのコンテンツ&文章力」(2011年6月) に掲載されたものです。
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