こみやまたみこの「一歩先行く経営」

ポイント3:PDCAサイクルの実行

ポイント3:PDCAサイクルの実行

ITを経営の武器にするために押さえておかなければならない三つのポイント

本連載では、ITを経営の武器として戦略的に活用するためのポイントを、三回に渡ってお伝えしています。
今回が、最終回となります。

ポイント1:ビジネスプランの策定 はこちら >>
ポイント2:売り場の設計 はこちら >>

ポイント3:PDCAサイクルの実行

ビジネスプラン(どんな釣り場に行って、どんな魚を、どんなふうに誘って釣りたいのか)を明確にし、売り場=ウェブサイト(釣り竿・疑似餌)の設計制作が完了したら、いよいよ釣りに出掛けましょう。

ここまではあくまでも「机上の仮説」です。仮説上は面白いように釣れるはずの釣り竿・疑似餌であっても、釣り場に行ってみたら、意外と魚がすれていて見向きもされなかったとか、少し前までは穴場だったけれど、最近乱獲されて魚がほとんどいなくなってしまったなど、釣り始めてみると思いもかけないことがわかるものです。そういうときには、餌を変えてみる、釣り場を変えてみるなど試行錯誤をして、なんとか釣れる方法を模索するはずです。

ネット販売も同様で、実際に売り始めてから Plan (計画) /Do (実施・実行) / Check (点検・評価) /Act (処置・改善)のサイクルを繰り返して、自社だけのオリジナルの成功ノウハウを創り上げていくということが最も重要です。「ウェブサイトを作ってからが、本当の始まりだ」ということを、ぜひしっかりと頭に入れておいてください。以下で、 PDCA サイクルを実行するための3つのポイントをお伝えいたします。

(1)データの収集

 精度の高い「改善のための仮説」を立案するためには、そのもととなる客観的なデータが必要です。ウェブサイトを改善したいのであれば無料のアクセス解析ツール「 Google Analytics (グーグルアナリティクス)」(画像)をぜひ導入してください。

Google Analytics (グーグルアナリティクス)
Google Analytics (グーグルアナリティクス)


インターネットのビジネスが難しいのは、「お客様の姿が見えない」からですが、アクセス解析ツールには「お客様がどこからやってきて、どのページを訪れて、どことどこを見て帰っていったのか」という足跡がすべて記録されています。

このデータが、 PDCA サイクルを実行する基礎となります。


(2)仮説の立案

アクセス解析ツールはデータを収集し見やすく表示してくれますが、そのデータを分析し、改善のためのアクションプランを立案するのは人間の仕事です。多すぎるくらいの情報の中から、改善策を見出すためのデータに「着目する力」、そのデータを「読み解く力」が要求されます。

たとえば、「サイトへのアクセス数はそこそこあるのに、売上につながっていない(転換率が低い)」という「問題点」に対しての改善案を探す場合には、「、どのページへのアクセスが多いのか/訪問者はどのようなルートでそこにたどり着いたのか/どのページで離脱(他のウェブサイトに行ってしまうこと)しているのか」等のデータに着目します。そして、それらのデータを読み解くことで、「訪問者の期待に対して、商品ページの情報が足りていないのではないか」とか「知りたい情報に行きつかないうちに迷子になってしまっているのではないか」などの仮説を立案することができるのです。

(3)仮説の検証

データを分析し、改善案を立案したら、次は検証です。ここでのポイントは、「記録をとる」ということです。

たとえば「アクセスの多い商品ページの商品情報をもっと増やせば、転換率が上がるのではないか」という仮説を立てたのであれば、

①「仮説」を実行する前の商品ページと数値(アクセス数・転換率など)

②「仮説」を実行したあとにどうなるかという「数値予測」

③実際に実行してみてどうだったかという「結果」

の三つを記録していきます。最初はまったく予想どおりの結果にならないと思いますが、このプロセスを繰り返すことによって、徐々に精度の高い「仮説」が立案できるようになるのです。オリジナルの成功ノウハウは、一朝一夕で出来上がるものではありませんが、化学の実験のようにコツコツと繰り返してていくうちに、必ず「売上」という数字になって返ってきます。

今回は触れませんでしたが、広告からの集客/メールマガジンからの売上などに関しても、考え方はまったく同じです。「勘」や「経験値」や「情熱」といった曖昧なものに頼らず、データをもとに客観的な PDCA サイクルを繰り返していくことこそが成功の近道なのです。

 

※本連載は、岐阜県商工会連合会発行 商工会ニュース 2009年3月号~5月号に掲載されたものです。
※本連載の内容について、さらに詳しく知りたい方は、ぜひ弊社オフィシャルメールマガジンもあわせてお読みください。
http://kotoba-no-chikara.com/days/


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