こみやまたみこの「一歩先行く経営」

ポイント1:ビジネスプランの策定

ポイント1:ビジネスプランの策定

ITを経営の武器にするために押さえておかなければならない三つのポイント

百年に一度の不況と言われる中、インターネットショッピングモール楽天市場は、2008年12月8日に過去最高の日商を記録しました。

楽天市場2008年第3四半期決算説明資料より
楽天市場2008年第3四半期決算説明資料より

しかも、 前年のボーナス支給日直後の日曜日と比べて約30%増加という高い伸び率を示しており、「ネット販売は不況に強い」ということをアピールする結果となりました。

ネット販売というと一般消費者向けの物販だけを指すと思われがちですが、企業間取引・サービス業などにおいても、ITを戦略的に活用している企業は、着実に売上を伸ばしています。


本連載では、ITを経営の武器として戦略的に活用するためのポイントを、三回に渡ってお伝えしていきます。

 

ポイント1:ビジネスプランの策定

インターネットでビジネスを始めるにあたり、まず最初にやらなければならないことは、「ホームページを作ること」だと思っている経営者が驚くほど多いのですが、ホームページとは、いうなれば釣り竿であり、疑似餌のようなものです。どんな釣り場に行って、どんな魚を、どんなふうに誘って釣りたいのかというプランなしに、釣り竿も疑似餌も作ることはできません。最初にやるべきことは、ビジネスプランの策定です。

ビジネスプランは、以下の「マーケティングの3C」を総合的に検討しながら策定していきます。

•  Company (自社

インターネットの最大の特徴のひとつは、「ユーザーが、検索という行為を通じて、能動的に情報収集をするための道具である」ということです。

つまり、「ユーザーが能動的に検索をしたいと思うような商品」が、インターネット販売に適した商材ということになります。

ビリーズブートキャンプのトレンド推移(Googleトレンド)
画像1:ビリーズブートキャンプのトレンド推移(Googleトレンド)

たとえば、楽天市場2007年上半期売上ランキングで1位を獲得したのは、「ビリーズブートキャンプ」というエクササイズDVDでしたが、この商品が売れたのは、購入者が「ビリーズブートキャンプ」という固有名詞をテレビ・雑誌などを通じて知っていたからです。(画像1)

「知らないものは、探せない」。この法則をしっかり頭に叩き込んだ上で、販売する商品(サービス)を選定しないと、「店頭に並べたけれど、誰も買いにこない」という状況に陥ってしまいます。

このような「探してもらえない商品」のことを、弊社では「提案商品」と呼んでいます。

食品・衣料・雑貨・インテリアなどは、この「提案商品」にあたるため、「無印良品」「ユニクロ」のようにすでにブランド名が認知されている場合を除き、インターネットビジネスでは安易に扱うべきではありません。「提案商品の集客方法」については、後述します。

•  Competitor (競合)

インターネットビジネスは参入コストが低く、世界中が商圏であるという点がメリットだと言われますが、それは「1つのエリアに競合が乱立している」ということでもあります。「商圏」という概念がなく、すべてのホームページに一瞬でアクセスできてしまうインターネットという市場においては、極論をすれば1つの商品・1つのサービスについては1社しか必要ないということなのです。

ですから、十分な競合調査をし、どのような方法で自社を差別化するかを十分に検討した上で進出する必要があるのです。

•  Customer (顧客)

「ユーザーが能動的に検索をしたいと思うような商品」を取り扱っている場合には、SEM(検索エンジンマーケティング)を行えば、ある程度の来訪者を確保することは可能ですが、「提案商品」の場合そもそも検索されないのですから、検索エンジン対策はあまり意味がありません。

「お客様は誰なのか」「そのお客様は、どこにいるのか」「お客様は、どうやってうちのお店を知り、うちのお店に来てくれるのか」というシナリオを描き、そのシナリオどおりにお客様が動いてくれるような「仕掛けづくり」をすることが重要です。

たとえば、増毛効果の高い男性用シャンプーを販売しているのであれば、『ビジネスマンがよくアクセスするサイトに広告を掲載する』というような作戦が必要なのです(画像2)。

ビジネスマンがよくアクセスするサイトに掲載されている、男性用シャンプーの広告
画像2:ビジネスマンがよくアクセスするサイトに掲載されている、男性用シャンプーの広告

ただ、ぼんやりと釣り糸を垂らしているだけでは、絶対に魚は釣れません。

 

 

 

※本連載は、岐阜県商工会連合会発行 商工会ニュース 2009年3月号~5月号に掲載されたものです。
※本連載の内容について、さらに詳しく知りたい方は、ぜひ弊社オフィシャルメールマガジンもあわせてお読みください。
http://kotoba-no-chikara.com/days/


ピックアップコンテンツ
※掲載されている情報・URLは発行時点のものです。
←ピックアップコンテンツTOPへ戻る

このページのトップへ戻る

  • グリーゼの最新セミナー情報グリーゼの最新セミナー情報 »

  • 人気ランキング

    インフォメーション

    サービス一覧