グリーゼな日々バックナンバー

この事業に投資してよいかどうかを判断する3つの方法

この事業に投資してよいかどうかを判断する3つの方法

2012年10月26日
 こんにちは。グリーゼの こみやまたみこ です。

 私が執筆する号では、
 売上停滞に悩む林檎屋のネットショップ店長 Nさんとの掛け合いで、
 全国で実施しているセミナーでの気づきをご紹介しています。

 前回、ちょっと話が横道にそれましたので、
 今までの復習をしておきましょう。
 
 少し前まで沖縄で開催していた
 『売り上げを前年同時期の2倍にするセミナー』の裏目標は、

 <1> 数字で考えるクセをつけること

 <2> PDCA(仮説・実行・検証・改善)で考えるクセをつけること

 <3> 社内の体制を整えること

 だという話を、3回にわたってお届けしました。

 そして、<3>の中で、専任者がいないと中々売上は上がらないけれど、
 人に先行投資をするには、勇気が要るよね、という話をしました。

 小さな会社であればあるほど、
 投資の判断の誤りが、経営に響いてしまうこともありますよね。

 そこで

  『この事業に投資してよいかどうかを判断する3つの方法』

 というのが、今回のテーマです。

 それでは、Nさん、さっそく始めましょうか!




 ────────────────────────
 1:リサーチをしよう
 ────────────────────────

 この事業に投資してよいかどうかを判断する方法の1つめは、
 "リサーチ"です。

 リサーチの結果、

 "頑張れば、月商〇〇百万円、利益〇〇十万円
  くらいは確保できるショップに伸ばすことができる"

 という手応えがあれば、

 借り入れをして、人を雇ったとしても、
 それほどリスキーではありませんよね、Nさん?

 「ううむ。そこまでのリサーチができれば、だけどな」

 実際に、あるECサイトでは、つい最近
 約400万円をかけて、大規模なサイトリニューアルを実施されました。

 売上が頭打ちになっていたからです。

 「よ・・・よんひゃくまん!」

 リニューアル前に、新ショップコンセプトを十分に検討し、
 そのコンセプトであれば、今まで以上の売上と利益が
 確保できるはずだというデータを積み上げてから、
 リニューアルに踏み切ったそうです。

 リニューアルにかかった400万円の費用は、借り入れで調達しましたが、
 リニューアル後、約3カ月間の利益で、この費用は
 回収できたということです(^-^)

 「3カ月で400万の利益が出たってことは・・・
  利益率が40%だとしたら・・・
  リニューアルして3カ月間で、いきなり1,000万も売ったってこと?

  すごい。うらやましい・・・。
  そのデータを積み上げるって、どうやるのさ? 教えてよ」
 
 400万の投資するかどうかを判断するためには、
 それなりの費用を払って、それなりのところにリサーチを依頼すべきですが、

 まず、"目途を立てる"ということであれば、

 すでに、Nさんにも何度かご紹介した、
 無料のGoogleキーワードツールが使えますね。

 「そういえば、そんなものもあったよな・・・(遠い目)」

 例えば、少し前まで、どの家具屋さんもいちばん力を入れていた
 "テレビ台"で、調べてみましょう。

 Googleキーワードツールで調べてみると、
 月間検索数40,500(執筆時点)と、
 相変わらず、"テレビ台"は、需要の高い商品であることがわかります。

 「お! じゃあ、もしかして、まだまだ売り手市場なのか?」

 そう簡単にはいきません。
 
 次に、Googleで"テレビ台"と検索すると、
 約 15,200,000 件がヒットし、
 しかも、上位には有力なECサイトがびっしりと並んでいることがわかります。

 これでは、チャレンジしても、売上を上げるまでには、
 相当のコストと時間がかかりそうなので、投資するのは危険です。

 「確かに、このGoogleの検索結果を見ると、萎えるねえ・・・」

  てことは・・・Googleキーワードツール使えないじゃん!」

 ところが、そうでもないのですよ(^-^)

 この方法で、いくつかのキーワードをあたっていくと、ごく稀に、

 "結構検索されているのに、競合が少なく、しかもめちゃめちゃ弱い"

 とか、

 "毎月一定数検索されていて、
  検索しているのは、間違いなく客単価の高そうなお客さまなのに、
  その割には、競合があまりネットビジネスに力を入れていない"

 というキーワードが見つかることもあるのです。

 そういうキーワードを、見つけたらチャンスです。

 「う~む、でも、確か前にもやったけど、
  これだっていうキーワードが見つからなかったんだよな」

 そうでしたね。

 では、いろいろリサーチしてみたけど、
 自分が参入できる隙間がなさそうだという時には、
 どうすればいいかをご紹介しましょう。



 ────────────────────────
 2:新たな市場を見つけてみよう
 ────────────────────────

 "競合が多すぎて、もうつけいる隙がない"と思われた市場でも、
 切り口を変えることで、
 まだ、誰もアプローチしていなかった
 "新たな市場"を見つけることが、できる場合もあります。

 「それって、どういうこと? 具体的に説明してよ」

 そうですね。じゃあ、2つ具体例をご紹介しましょう。


 (1)ワイン店の例

 あるショッピングモールでは、Aというワインショップが
 何年にもわたって、王者に君臨していました。

 ウンチクたっぷりのメルマガと、
 コストと味のバランスのいいワインを紹介するというコンセプトで、
 ワイン好きのハートをがっちりつかんでいたのです。

 この時は、誰もが、無意識のうちに

 ・ネットでわざわざワインを買うのは、
  ワイン通で、ワインのウンチクを好む人だ

 ・A店の牙城を崩すのは無理

 と思い込んでいました。

 ところが、実際には、

 ・ワインのことはよくわからないけれど、
  美味しいワインを飲んでみたい

 という潜在的初心者ユーザーが、
 ワイン通を上回る規模でいたのです。

 そのことに気づいたB店は、
 ワインの売り方の定石である、
 産地や作り方、ワイン独特の味の表現で売るのではなく、

 ・金賞受賞
 ・テレビに出た
 ・漫画に出た
 ・雑誌に出た

 という切り口で、ワインを紹介していきました。

 この切り口が、今までA店がアプローチできていなかった
 潜在的初心者ユーザーの圧倒的な支持を得て、
 あっという間に、B店は、A店を上回る人気店となったのです。


 (2)メイド服屋さんの例 

 今のようにメイドちゃんが市民権を得る前は、
 メイド服のECサイトといえば、
 マニア向けの怪しいサイトデザインで、
 写真も薄暗いところで撮られたものばかりでした。

 販売している商品も、
 生地や縫製、デザインなどに特にこだわりはなく、
 "メイド服であればいい"というようなものばかり。

 それ系の趣味の人が、人目を憚りながら購入するためのお店だと、
 誰もが、無意識のうちに思い込んでいました。

 ところが、実際には、、

 ・コスプレのイベントで、
  他の子より可愛いメイド服が着たいな♪

 と思う、ごく健全なコスプレマニアの女の子や、

 ・彼女に可愛いメイド服を着てほしいな(照)

 と思う、ややオタクだけど、決してマニアではない男の子等の
 潜在的ユーザーが、マニアを上回る規模でいたのです。

 その潜在的ユーザーに向けて『キャンディ・フルーツ』という
 ECサイトが生まれました。

 サイトデザインは、明るく、可愛く、ポップ。

 メイド服も、一流のデザイナーさんがデザインし、
 上質の生地を使って、一流の縫製工場で仕立てたもの。

 サイトの写真も、
 女の子やカップルが見ても楽しめるようなものになっています。
 
 『キャンディ・フルーツ』が、マニア以外のメイド服ファンに
 圧倒的な支持を受け、

 今では、メイドカフェをヨドバシ秋葉原店内にオープンしたのを始め、
 ・メガネ
 ・ハウスクリーニング  など、
 関連事業を多角的に展開して
 成功をおさめているのは、ご存知のとおりです。

 
 Nさん、いかがですか?これが、

 "切り口を変えることによって、市場を生み出す"

 ということです。

 「なるほどね~。それができれば、確かに面白いかも」

 飽和状態、もう変わらないと思われている市場にこそ、
 意外とチャンスがあるかもしれませんよ。



 ────────────────────────
 3:テストマーケティングをしよう
 ────────────────────────

 1のキーワード調査や、2の切り口を変える方法などで、
 チャレンジしてみたい市場が見つかったからといって、
 いきなり人を雇っては、いけませんよ(笑)

 大きな投資をする前に、小さな費用でテストを繰り返し、
 投資をしても、ほぼ確実に回収できるという確信を得てから
 投資をするようにしましょう。

 簡単なテストのやり方としては、

 ◎知り合いのショップで売ってみてもらう

 ◎オークションで売ってみる

 ◎1ページだけのランディングページを作って、
  広告を出してみる

 等の方法がありますね。

 これで、アタリが良ければ、本格的に力を入れてやるというふうに
 決めておけば、大きな傷を負うことはありません。

 「なるほど。そう考えると、今の商売のやり方にこだわらず、
  いろいろ試してみることができそうだな!」

 そうですよ。

 Nさん、今のご商売に行き詰まってるんですから、
 ぜひ、この下期は少しだけ予算を使って、
 いろいろなことを試してみてください。

 どこかに光が見つかるかもしれませんよ!


 次回は、前回予告していた《LTV》についてお話ししたいと思います。

 Nさんの宿題の答え合わせもしましょうね。お楽しみに♪



 ┏━━━━━━━ グリーゼからのお知らせ ━━━━━━━━┓

 
  グリーゼでは、業務拡張に伴い、ライターを募集しています。

  というか、ずっと募集してるんですけど(^-^;

  「経験豊富」というフレコミのライターさんでも、
  メールマガジンやWebコンテンツのライティングで
  即戦力になる方は、ほとんどいないのが現状です。

  そこで、グリーゼでは、年明けから、
  がっつりライター育成のための
  連続セミナーを始めようと思っています。

  まずは、【11月22日(木)】に、その説明会を兼ねた
  無料セミナーを開催します。

 ▼興味のある方は、ぜひぜひお越しください。お待ちしてます♪
 

 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛



 ────────────────────────
 編集後記
 ────────────────────────

 ある宮崎の食品加工会社の方の講演を聴く機会がありました。

 その方の話で、とても印象的だったのは、

 「地域ブランドに頼らない」

 という言葉です。

 地方の方は、どなたもお国自慢で、
 加工品の素材に、「〇〇産の素材を使用」と
 うたうことを誇りにしているし、

 その商品を売ることで、地域に貢献したいと考えています。

    広島産の牡蠣を、た~ぷり使った・・・

    岡山産の桃を、た~っぷり絞った・・・

    大分産の椎茸だけで、ダシをとった・・・

    沖縄産のマンゴーが、ゴロゴロ入った・・・

 なんだかそれだけで、もう美味しそうですよね(笑)

 でも、この「地域」に何かが起こったらどうでしょう?

 せっかく東国原元知事が底上げした宮崎ブランドは、
 度重なる鳥インフルエンザや口蹄疫などの被害で、
 残念ながら、輝きを失ってしまいました。

 そんな時、
 宮崎産の素材を使っているということをウリにしていたら、
 共倒れになってしまいますよね。

 「地域」の名前を冠につけることは、
 諸刃の剣だということを、その方は、この10年で痛感し、

 これからは、「地域ブランド」に頼らずに
 自社の加工技術と、商品開発や製造に対する企業姿勢そのもので
 勝負していきたいとおっしゃっていました。

 だからといって、もちろん地域を愛していないわけではありません。

 自分の会社を大きくしていって、

 「宮崎の〇〇〇〇」ではなく、
 「〇〇〇〇って、宮崎の会社なんだってよ! 宮崎ってすごいね!」

 と言ってもらえるような会社を目指していきたい、
 それが、自分なりの宮崎への恩返しだ、とおっしゃっていました。

 10年もの間、度重なる食の被害に苦しめられてきた
 宮崎の方の言葉だからこそ、強く胸に響くものがありました。

 それでは、今回はこのへんで。
 次回は、ふくだたみこがお届けします。お楽しみに♪


グリーゼな日々バックナンバー
※掲載されている情報・URLは発行時点のものです。
←グリーゼな日々バックナンバーTOPへ戻る

メールマガジンのご登録はこちらから

このページのトップへ戻る

  • グリーゼの最新セミナー情報グリーゼの最新セミナー情報 »

  • 人気ランキング

    インフォメーション

    サービス一覧