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ライターに文章力は必要ありません(社内ライターの決め方)

ライターに文章力は必要ありません(社内ライターの決め方)

2009年6月11日
こんにちは。グリーゼのふくだたみこです。


インターネットが普及してから、「文章を書く機会が増えた」
と感じていませんか?


コミュニケーションも、電話からメールへの比重が高くなり
サイトを立ち上げるのにもライティング、
メールマガジンもライティング・・・

社内でライティング担当を決めるケースも増えていると思います。

私がデジタルハリウッドで行っている「Webライティング基礎」には
http://biz.dhw.co.jp/service/course/dh/sdco07a002.html

毎回「社内のホームページ担当になったけど、文章が書けない」という方が
結構多いんです。


オンラインショップでも同様ですよね。

サイト制作を外注したとしても、商品ページの原稿や
メールマガジンは社内で書くことが多いと思います。

ということで、今日は
社内でライティング担当を選ぶ際のポイントをご紹介しますね。

弊社は、約50名のライターを抱えて
ライティングの請負業をやっていますので
 「ライティングは当社へ」と宣伝したい気持ちもありますが(^^;

社内で書きたいというオンラインショップさんも多いと思いますので
もったいぶらずに、書かせていただきます。



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ライターに文章力は必要か?
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 「社内でライティング担当を決めたいけど、
 文章が上手な人がいないんですよね」

こんな話をよく聞きます。

私は、「ライティング担当に文章力は必要ない」と思っています。

まあ、あればあったでいいですが、もっと大事な資質があります。


1)コミュニケーション能力
2)ユーザー視点
3)アンテナの高さ


 「どうして文章力が入っていないの?
 文章力、表現力、構成力だって必要でしょ?」

と思われますよね。


 「文章力、表現力、構成力」も必要ですが
上の3つの資質の次、4番目の能力という感じでしょうか。


なぜかというと、「文章力、表現力、構成力」は
 「わりと簡単に身につけられる技術だから」なんです。

 「文章力、表現力、構成力」の身につけ方については
後日、改めて説明することにしますね。


まず、いちばん大事なコミュニケーション能力について
書かせてください。



─────────────────────────
【ライターに必要な資質1】コミュニケーション能力
─────────────────────────

インターネットというメディアが、
テレビや雑誌、新聞、ラジオなどのメディアと大きく異なる点として

・双方向性が強いメディアである
・ワンツーワンコミュニケーションが必要なメディアである

という2つがあります。


アマゾンドットコムのような大きなサイトであれば、
システムに費用をかけ、ワンツーワンであるかのような演出が可能です。

商品点数も多いので、ターゲットを絞らずに
幅広いユーザーを相手に販売していくことができます。

しかし、個人や小規模のオンラインショップではどうでしょう。

システムにお金をかけたり、商品点数で争うよりは
ターゲットを絞り込み、その人たちに最高のサービスを
提供していく方が賢明だと思います。

サイト設計、商品ページのライティングにおいても
ピンポイントで絞ったターゲットに対して
ワンツーワンに訴求していくことで、
大規模サイトとの差別化を図ることができます。

メールマガジンは、ページ以上にワンツーワン、双方向性の強い媒体です。

読者に一方的に情報を送りつけるのではなく、読者とおしゃべりをしたり
読者に求められている話題を提供したりすることが不可欠になります。

たったひとりのユーザーとの会話を繰り広げ
ユーザーの気持ちに沿った商品ページやメールマガジンを作りたい。

そのために必要な資質は、文章力ではなく
何を求められているかを察知し、返すことができる力
 「コミュニケーション能力」なんですよね。


でもね、コミュニケーション能力が高くても
商品の見せ方、盛り込む情報が
こちらの都合のいいことばかりに偏っていたらどうでしょう?

自慢話や押し付けは、ユーザーをうんざりさせるだけでしょう。

ということで、次に必要な資質は、ユーザー視点になります。



────────────────────────
【ライターに必要な資質2】ユーザー視点
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以前、私は、コンビニやスーパーのレジに置いてある「POSシステム」や
クレジットカードでの支払いを受け付ける「カード決済機」の
マニュアルを作っていたことがあります。

この時痛感したのが、開発者の新機能への思い入れです。

開発者やSEさんは、どんな小さな機能であっても
または、ユーザーが使わないかもしれない機能であっても(^^;
その機能を大々的に取り上げて欲しいんですよね。

私たちマニュアル開発チームのメンバーは
 「すごい機能ですね」と笑顔を向けながら

 「これって、ユーザは使う?」という目で、新機能を吟味しています。

新製品ならまだしも、バージョンアップ製品の場合
追加される機能は、どちらかというと「どうでもいいこと」が多いのです。

マニュアルに書くとしても、マニュアル後半の
 「困った時には」に載せます。

たとえ新機能であっても「検索されれば目に触れるけど・・・」といった
脇役になってしまうことは、よくあります。
開発者の皆さん、ごめんなさい。


何が言いたいかというと・・・

マニュアルを書くテクニカルライターは
開発者の視点で製品を見てはいけないのです。

製品を使うユーザーサイドに立って

・どの機能が必要なの?

・どんな時に、何のために使うの?

・この機能を使うと、ユーザーはどうなるの?

ということを考えて、構成を組まなければなりません。

オンラインショップの商品ページや、メールマガジンも同じですよね。


ユーザーの視点に立てば、例えば、枕を売る時に

 「13センチの厚枕である」とか「熊野川御浜石を使用した」とか
 「カバーはデザイナーの○○さんの特別デザインだ」などを
最初に書くようなことはしないでしょう。

 「朝までぐっすり眠れます」とか
 「暑い日に朝まで涼しく眠れます」とか「肩こりがひどい人へ」などと
ユーザーの「要望」に応える紹介の仕方を考えることができるはずです。

ユーザー視点があるかないかで、
できあがる商品ページがまったく違ってしまうんです。


そして3つめに必要な資質は・・・



─────────────────────────
【ライターに必要な資質3】アンテナの高さ(好奇心)
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コミュニケーション能力があって
ユーザー視点をもっていても

話題が、ずれていたら、ユーザーはピンときませんよね。


例えば英語の教材を紹介する時に

ユーザー視点のないライターAさんは

 「例文が豊富」、「装丁がしっかりしている」、
 「大学教授も使っている」などと
その教材の素晴らしさだけを語るでしょう。


ユーザー視点をもっているBさんは
 「この教材を使った人の80%が成績がアップした」などと
ユーザーのメリットも付け加えることができるでしょう。

でも、ここまでだと、視野が狭いんですよね。


アンテナの高いCさんは、さらに
 「この英語の教材を使って英語力を磨くと
 外国に行ってこんな活躍ができるよ」などと

英語を身につけると待っている素晴らしい世界、将来の姿まで
見せることができます。


 「木を見て森を見ず」という言葉がありますが
目の前の「木」だけを見てライティングをしてしまうライターと

高いところから「森」を見て、その「木」がどんな木なのかを
客観的に評価できるライターがいます。

どちらがライターに向いているか、お分かりですよね。


このように、皆さんが御社のスタッフのなかから「ライター」を選ぶ時は
目に見える文章力で判断しないで

1)コミュニケーション能力
2)ユーザー視点
3)アンテナの高さ

を考慮して選んであげて欲しいです。


文章力だけで選ばれたライターが、苦しんでいる姿を見てきました。

文章力は、簡単に身につけることができますので
安心してくださいね(^^)


それでは、今週はこのへんで。

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