『シニア犬との幸せな暮らし方』。前回は毎日の健康を支えるために欠かせない「シニア犬の食事」についてお話ししました。今回は「食事」と同じくらい大切な「シニア犬の運動」についてお話しします。
成犬の時と大きく違うのは、運動の目的が、筋肉を「発達させる」
ことから「維持する」ことに
変わった点です。体力の違いなども考慮して以下のことに気を付けましょう。
■その1 運動する時の注意点
「毎日散歩に出る」「散歩に行かなかった日はおうち遊びを増やす」など決め、
なるべく毎日運動をさせてあげるよう心がけましょう。(散歩については後述します)
・運動前にストレッチや準備運動を
運動前のストレッチや準備運動は、衰えてきた関節を守るのに効果的です。
軽く歩かせてから運動に入るだけでも、事故防止に繋がります。
・愛犬に合わせて調整を
運動量やスピード・内容は、その日の愛犬の様子や気分に合わせましょう。
時には気分が乗らず運動時間が短い日があってもかまいません。
・長時間の運動は避ける
疲れがたまりやすくなるシニア犬。1日に、長時間の運動を1回するよりも、
短めの運動を数回に分けて行う方が良いでしょう。
■その2 お散歩時の注意点は?
ここではお散歩時の注意点についてお話しします。
・時間帯
夏は朝夕の涼しい時間帯、冬は日中の暖かい時間帯がベストです。
・コース
骨折する、突然倒れるなどの緊急時にもすぐに帰宅できるよう、家から短い距離で数コース確保しましょう。その日の愛犬の様子を見ながら、体調が良いときは
全コース、悪い時は1コースだけ、など選べば無理なく距離の調整ができます。
段差や穴のあいた場所はなるべく避けましょう。
・ペース
愛犬に合わせます。疲れているようなら休憩を入れましょう。
・リード
短く持って、体勢が崩れた時にいつでも支えられるようにします。
■その3 少しの工夫でお散歩をもっと充実♪
(楽しみを増やす)
・お気に入りのおもちゃを持って行く
・散歩コースにお気に入りスポットを見つけておく
・時にはコースを変えて気分転換する
・お友達犬と一緒に散歩する など
散歩に出るのがおっくうというシニア犬も増えてきます。出かけるのが楽しくなる
ように気を配ってあげましょう。
(訓練を取り入れる)
・ジグザグ歩きや後ろ歩きをさせ、普段使わない筋肉を刺激する など
運動は、ストレス発散や心身の健康のためにも欠かせないもの。運動不足からくるケガや病気もあるので、しっかり行ってあげたいですね。特に散歩は外界の様々な刺激を受けるので、体調が良ければ毎日行えるとベストです。立てなくなったり歩けなくなったりしても、ハーネスや補助具を試してみてください。
次回は「シニア犬の住環境」についてお話しします。
(土平 千草)
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